【たった1枚で事業化】新規事業の考え方【アイデアを市場に出す方法】

「事業をやりたいけど、何から考えればいいかわからない。アイデアを思いついても、本当に売れるのかわからない。ビジネスの考え方をいろいろ調べたけど、いまいちピンとこなくて前に進めない…」

 

こんなお悩みを解決します。

 

✔️本記事の内容

・事業を1枚で整理できる「ビジネスモデルキャンバス」
・新規事業のアイデアは市場・顧客の「不」から考える
・解決策は、いきなり決めず「広げてから絞る」
・定額制通勤バスの例で、ビジネスモデルを完成させる

 

この記事を書いている筆者は、

現場一筋で10年以上働いてきた、「The ビジネス」の世界とは縁がなかった人間です。28歳でWebマーケティングの世界に未経験で飛び込み、個人で事業立ち上げの検証などを日常的に行っています。

 

この記事を読めば、事業アイデアはもちろん、自身でアイデアを形にし、そのアイデアを1枚にまとめて人に説明できる状態になります。

結論から言うと、事業の立ち上げはBMC(ビジネス・モデル・キャンバス)を使い、9つの質問に順番に答えて、事業を形にしていきます。

個人の起業はもちろん、社内での新規事業担当者でアイデアがないあるいは、進め方で止まっている方は参考にしてみてください。

 

では、いきましょう!

事業を1枚で整理できる「ビジネスモデルキャンバス」

事業立ち上げのフレームワークはたくさんあります。でも最初は、ビジネスモデルキャンバス(BMC)1枚で十分です。

なぜなら、アイデアは、形にしないと価値がないからです。

下記は、実際のBMCフレームワークです。この1枚を埋めることで頭の中が整理されて、アイデアを形にすることができます。

事業計画書より先にBMCを書く理由

個人や小さな会社の武器は、何度でも試せるスピードです。大企業のように、新しいことを始めるたびに承認を待つ必要がありません。

例えば、今では大企業となったAppleも、創業初期はガレージから始まりました。

みなさんもご存知の通り、現代は時代の流れが早いです。テクノロジーはどんどん進化し、今年流行っていたものが来年には廃れるなんて当たり前です。

挑戦のたびに分厚い事業計画書を作っていたら、試せる回数が減って時代に置いていかれます。

しかし、BMCなら1枚で事業を形にできます。

3日に1回書き直して、方向を変えながら試す。これが新規事業の考え方の基本です。

書く順番は「お客様側」から

「ここに店を出したら儲かりそう」は、よくある失敗パターンです。

売る側から考えると、そもそも欲しい人がいるのかが抜け落ちるからです。

だから9マスは2つに分けて、必ずお客様側から埋めます。

  • お客様側(①〜⑤):誰に、何を、どう届けて、どう儲けるか
  • 自分側(⑥~⑨):何を使って、誰と、いくらでやるか

9マスは「9つの質問」に置き換える

マスの名前は覚えなくて大丈夫、次の質問に順番に答えるだけです。

  1. 顧客はどんな人?
  2. 何がその人の価値になる?
  3. どうやって広げる?
  4. どうやってリピートしてもらう?
  5. いくら、どう儲かる?
  6. 自分の何を使って提供する?
  7. どう進める?
  8. 誰と一緒にやる?
  9. いくらかかる? 毎月の運営費は?

いろいろなフレームワークで迷っているなら、まずはこの9つだけで十分です。

新規事業のアイデアは市場・顧客の「不」から考える

アイデアが思いつかないときも、売れるか不安なときも、出発点はお客様の「不」です。

これが1つ目の質問「顧客はどんな人?」の答え方です。

お客様は年齢・性別ではなく「ニーズ」で絞る

「20代女性向け」のように、年齢や性別で決める必要はありません。何歳の人でも、お金を払ってくれればいいからです。

では何で絞るのか。たとえばアルコール市場です。

  • 日本酒が欲しい
  • ワインが欲しい
  • ビールが欲しい

これは商品の好みで、ニーズではありません。本当のニーズは、その奥にある「何を求めて飲むのか」です。

  • 利便性:手軽に飲みたい
  • 快楽性:楽しく酔いたい、おいしさを味わいたい
  • 価格:安く飲みたい
  • コスト削減:外で飲むお金を浮かせたい

このニーズで市場を分けて、狙う「セグメント」を絞ります。

「〇〇が飲みたいはずだ」と商品から考えるのは、ただの思い込みです。

つまり、「〇〇だろう」という思い込みで決めないのがポイントです。

これがもし飲食店を開業する場合は、「そこにお腹を空かせた人がいるか」が一番大事です。

ニーズが生まれる=何かに不をもつということを忘れないでください

〇〇があって、それに対して不を持っている人がいるから、これを改善したらビジネスになるよね。と言う考え方が正解です。

「不」は友達5人に聞けば見つかる

ニーズは「不」から生まれます。 不満・不安・不便など、誰かが「嫌だな」と思っていることです。

新規事業のアイデアが思いつかないなら、こう探してみてください。
※上記、画像を参照。

  1. 仕事とプライベートに分けて、普段「嫌だな」と思うことを書き出す
  2. 友達5人に見せて、共感した人数を数える
  3. 一番共感した人の特徴を見る

例えば、「満員電車がつらい」くらいの、身近なことで大丈夫です。共感が集まった「不」が、事業のタネになります。

「満員電車が嫌」はジョブではない

今回、「満員電車を解決するためのバス通勤サービス」を提案するとします。

ただし、見つけた「不=満員電車がいや」をそのまま事業にしてはいけません。「なぜ嫌なのか」まで分解します。

ここで使うのが「ジョブ理論」。人はモノを、自分の用事(ジョブ)を片づけるために「雇う」という考え方です。

例えば、あなたはどちらを選びますか?

「満員電車で30分」と「空いたバスで1時間30分」。

ほとんどの人は満員電車を選びます。

つまり「満員電車に乗りたくない」は、本当のジョブではありません。

嫌な理由を聞くと、こう返ってきます。

  • 時間がもったいない
  • パソコンを開いて仕事ができない
  • 朝ごはんを食べる時間がない

本当のジョブは、「朝の時間を、自分のための時間に変えたい」です。

実例:約1,000人が応募した通勤バス

ネスレ日本とケイエム観光バスが、期間限定で「朝食付きの通勤バス」を走らせました。

  • 池袋駅から東京駅まで、10席だけの予約制
  • リクライニングシートとUSB充電、朝食とコーヒー付き

5日間・50人の募集に、約1,000人が応募しました。

売れるかどうかは、ジョブを捉えているかで決まります。

解決策は、いきなり決めず「広げてから絞る」

ジョブが見えたら、次に解決策を考えます。

ここで大事なのは、最初に思いついた案へ飛びつかないことです。

今回の課題は「満員電車をなくすこと」ではなく、朝の通勤時間を、もっと自分のために使える時間に変えること。

そこで使うのが、「拡散 → 収束」を繰り返すダブルダイヤモンド思考です。

  • 拡散:正解を決めず、選択肢をできるだけ広げる
  • 収束:出した選択肢から、実現性や顧客価値を見て1つに絞る

これを「WHAT」と「HOW」の2段階で行います。

① WHATを拡散する|何で解決する?

まず、「朝の時間を自分のために使いたい」というジョブを満たす方法を広げます。

たとえば、

  • テレワーク
  • 自転車通勤
  • 通勤バス

ここでは、できるかどうかを考えすぎず、まず選択肢を出します。

② WHATを収束する|解決策を絞る

出した案を、顧客ニーズや実現可能性などから比較します。

今回は、その中から「通勤バス」を選んだとします。

③ HOWを拡散する|どう提供する?

次は、通勤バスをどういう仕組みで提供するかを広げます。

たとえば、

  • 都度払い
  • 回数券
  • 福利厚生
  • 月額定額制

同じ通勤バスでも、提供方法はいくつも考えられます。

④ HOWを収束する|事業の形にする

最後に、提供方法を1つに絞ります。

今回は、「月額定額制の通勤バス」に決めたとします。

つまり、

ジョブ → WHATを拡散 → 絞る → HOWを拡散 → 絞るという順番です。

いきなり「定額制バスをやろう」と考えるのではなく、顧客のジョブを起点に、広げてから絞る。

これだけでも、思いつきではなく顧客課題から事業を考えやすくなります。

定額制通勤バスの例で、ビジネスモデルを完成させる

ここからは、今回の「定額制通勤バスを事業にするなら?」でBMCを埋めていきます。

正直、BMCは埋めただけでは売れるかわかりません。

ポイントは、中身は最初から完璧を目指さないということです。

それでも書くのは、頭の中のアイデアの「自分でもわかっていない部分」が、1枚に書くと見えるからです。

そのため、内容は仮で問題ありません。一度書いたら早速市場に小さく出してみて、実際の顧客の声を聞いてPDCAサイクルを回した方がずっと早いです。

まとめ

事業立ち上げのフレームワークは、ビジネスモデルキャンバス1枚で十分です。

  • お客様側から、9つの質問に順番に答える
  • アイデアが思いつかないときは「不」から考える
  • 「なぜ嫌なのか」まで分解して、本当のジョブを見つける

まずは今日、友人・家族・知人5人に「普段、嫌だなと思うこと」を聞いてみてください。

一番共感が集まった「不」で、①の「顧客はどんな人?」を埋める。それが最初の一歩です。

今回は以上です。

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