起業アイデアはゼロから作らない。差別化できる事業の作り方【後編】

「前編で事業アイデアは決まった!でも、実際にどう形に落とし込んでいけばいいの?そもそも本当に事業として成り立つのかな?」

 

こんなお悩みを解決します。

 

✔️本記事の内容

・アイデアの次は「儲かるか」を確かめる
・BMCで、ビジネスモデルを可視化する
・市場調査 / 顧客ニーズの理解
・戦略立案・施策検討
・フェルミ推定で事業を現実化させる

 

この記事を書いている筆者は、

製造業出身。Webマーケティングの世界に未経験で飛び込み、独学で学びながら実際に会社で施策を提案。個人では事業立ち上げの検証などを日常的に行っています。

この記事を読めば、「アイデアはあるが行動できない」が解決できます。

アイデア止まりで事業として成立させたい方は、参考にしてみてください。

ちなみに、ビジネスアイデアの考え方から知りたい方は前編のこちらも読んでみてください。

では、いきましょう!

アイデアの次は「儲かるか」を確かめる

良いアイデアと、儲かる事業は別物です。

どれだけ独自性があっても、数字と立ち位置が整理されなければ、事業としては成り立ちません。

事業を実際に市場に投入するときは、正しい手順があります。

  1. BMCでビジネスモデルを可視化する
  2. 3C・SWOT分析で、市場・競合・自社を理解する
  3. USPとポジショニングで、立ち位置を決める
  4. 4P分析で、具体的な打ち手に落とし込む
  5. フェルミ推定で、数字を検算する

では、BMCから解説していきます!

BMCで、ビジネスモデルを可視化する

クロスクリエイティビティで作ったアイデアを、まずBMC(ビジネスモデルキャンバス)の9マスに書き出します。

理由は、頭の中で整理できたつもりでも、書き出さないと考えの漏れに気づけないあるいは、相手に伝えることができないからです。

BMCは、事業計画書ではありません。考えを言語化するための道具として使います。

考え方はこうです。

  1. 顧客はどんな人?
  2. 何がその人の価値になるの?
  3. どうやってそれを広げていくの?
  4. どうやって顧客をリピートさせるの?
  5. いくら儲かるの?
  6. 自分の何を使ってそれを提供するの?
  7. どういう風に進めるの?
  8. 誰と一緒にやるの?
  9. いくらかかるの?どれくらい利益でるの?

ジム×旅行の例(架空)だと、こうなります。

このように、まずは仮でも良いので、クロスクリエイティビティで生み出した差別化アイデアを、実際にビジネス化に落とし込むことで、事業検証がしやすくなります。

あわせて読みたい→「BMCの詳しい書き方」

市場調査 / 顧客ニーズの理解

「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」と言われるように、新しい事業を考えるときも、マクロな外の環境とミクロな自社の状況を、両方客観的に見ておく必要があります。

PESTでマクロな環境変化を捉え、3Cでその変化を市場・顧客・競合・自社という解像度まで落とし込みます。

この2つを通じて、事業を左右するKSF(重要成功要因)を見つけ出し、自社が競争優位に立てる戦略の土台を作ります。

3C分析

3C分析は、市場・顧客/競合/自社の3つの視点から、事業の立ち位置を整理するフレームワークです。

3つを別々に見るのではなく、「顧客が求めるものを、競合ではなく自社が提供できるか」という視点でつなげて見るのがポイントです。

ジム×旅行の例だと、こうなります。

※ちなみに、下記の結果はあくまで例です。今回は概念的な感じであえてざっくり説明してますので、3C分析についての詳細はこちらの記事もあわせて読んでみてください!

あわせて読みたい→「3C分析の詳しい書き方」

PEST分析

さらに、市場・顧客の外側にある環境は、PEST分析でチェックします。

政治・経済・社会・技術の4つの視点で、市場の外側にある追い風・向かい風を把握するフレームワークです。

ジム×旅行の例だと、こうなります。

あわせて読みたい→「PEST分析の詳しいやり方」

SWOT分析

内部環境と外部環境を評価し、事業の強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)と脅威(Threats)を明確にすることで、戦略的な意思決定を支援します。

強みは、競争優位を築くためのリソースや能力を指し、弱みは改善が必要な点や競争上の劣位を示します。

機会と脅威は外部環境に関連し、市場のトレンドや競争状況、法規制などが含まれます。機会はビジネスの成長を促進する要因であり、脅威はリスクや障害を意味します。

SWOT分析を行うことで、自分たちのアイデアやプロジェクトの現状を客観的に評価し、戦略を立てる際の基盤を築くことができます。

ジム×旅行の例だと、こうなります。

あわせて読みたい→「SWOT分析の詳しいやり方」

USP(ユニーク・セリング・プロポジション)

3CとSWOTで見えた、自社独自の価値提案をUSP(ユニーク・セリング・プロポジション)といいます。

下記の図の通り、市場・顧客に対し自社が提供できて競合が提供できない価値のことをいいます。

ポジショニングマップ

USPが決まったら、市場での自社の立ち位置を可視化していきます。

競合と自社の立ち位置を比較しながら俯瞰的に把握することで、有効な差別化戦略を立て、自社のアプローチを明確にすることができます。

ポジショニングマップの軸は、「自社が強そうな項目」ではなく、顧客が比較検討時に重視するKBF(購買決定要因)から選びます。

手順は2つ。
①顧客が何を基準に比較しているかを洗い出す
②その中から自社の提供価値と関係が深いものを2つ選ぶ。

その際、「専門性が高い⇔成果期待が高い」のように意味が近い軸を組み合わせると競合の位置がぼやけるため、できるだけ相関の低い2軸を選びます。

これを踏まえて、ジム×旅行で考えられるKBFは次の通りです。

戦略立案・施策検討

4P分析|自社と競合を4つの軸で比べる

4P分析は、Product・Price・Place・Promotionの4つの軸で、具体的な打ち手を決めるフレームワークです。

ポジショニングマップで確認した「非日常・旅行体験」×「専門指導・成果へのコミット」という立ち位置を、この4つの軸に落とし込むと、競合との違いがはっきりします

ジム×旅行の例だと、こうなります。

あわせて読みたい→「4P分析の詳しいやり方」

フェルミ推定で事業を現実化させる

いよいよ最後、ここまで環境と強みを整理できても、数字が合わなければ事業として成り立たちません。

そもそもフェルミ推定とは、実際に調査することが難しい数量や規模を、仮説を元に論理的に推論し、短時間で概算する思考法です。

つまり、正解を求めるのではなく、正解に辿り着くためのプロセスそのものの考え方が重要だということです。

このように、実際に事業スタートを想定して考えると、失敗することを防げる、あるいは失敗の確率を下げることができます。

まとめ

7つのステップを踏みましたが、結論はシンプルです。

差別化ができていることと、儲かることは別問題だということです。

アイデアを分析して、フェルミ推定で自分の想定ビジネスモデルの実現可能性をシミュレーションしてみてください。

その数字が、あなたのアイデアが事業になるかどうかの、最初の答えです。

今回は以上です。

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